ニュース・日記

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風通信78

2017/03/01(Wed)
風通信 |
今日は、福岡県の多くの公立高校で、
卒業式があったようだ。
高校時代かぁ、それはもう化石時代みたいに遠い日。
たどりきれない時間の向こうに、
輝いていた仲間がたくさんいた。

一日中、岩波文庫の哲学本ばかり読んでいたヤツ。
ギターのテクニックにとんでもなく才能があると思ったヤツ。
彼は絶対バンドで売れると思った。
授業中はほとんど寝ていて、放課後になると、
グランドでボールをひたすら追いかけて走り回っていたヤツ。
女の子への手紙を一通百円で請け負いまくってヤツ。
半年でそのシステムはバレたけど。
それほど勉強しているとは思えなかったのに、
あっさりと超有名国立大学に合格したヤツ。
教師を殴ろうとしてみんなに腕ずくで止められたヤツ。
女子校の友達の数のリストを自慢していたヤツ。
でも、たぶん付き合っている女の子はいなかったはずだ。
誰でも好きななるということは、
誰からも好きにはなってもらえないことだから。

その時は気付かなかったんだけれど、
今にして思うと、
みんな原石のまま輝いていた。
そして、同時に、
ロバート・フロストの詩句を思い出す。
Nothing gold can stay(ずっと輝けるものは何もない)
それでもね、
みんな、それぞれのフィールドで
それぞれが大切に思う日々に誠実に向き合い、
頑張っているんだろうな。
その中身は違っても、それはやっぱり、
stay goldなんだと思うわけです。
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