ニュース・日記

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風通信84

2017/03/15(Wed)
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録画していたライブを観る。
エリック・クラプトンの“ライブ・イン・サンディエゴ”と
ザ・ローリング・ストーンズの
“ライブ・イン・キューバ2016”である。
いやぁ〜、堪能しました。
特にストーンズは、これは掛け値なしに素晴らしい。
残念ながら、僕の文章力ではうまく表現できない、
と書いてしまうと、話がそこですとんと落ちるけれど。
だから、もう少し書こう。
まず驚くのは、
あの年齢であれだけのライブパフォーマンスが可能であること。
もう、体型からして違うんです。
あの体型と、体力を維持するためには、
それ相当の努力が払われているんだろうけど、
血のしたたるような肉を食べ続けた人間と、
湯豆腐に人生の滋味を感じる人間では、
やっぱり違うのかなぁ、などとラチもないことを考えてしまう。
人生は継続ですよね、やっぱり。

ところで、
アントン・ブルックナーは、生涯に九つの恋をしたという。
シンフォニーの数と同じですね。
池内紀によれば、俗受けするブラームスに比べると
ブルックナーはその構想の雄大さ、音の清浄さの点で並外れていて、
天上の音楽などと呼ばれたりするそうな。
ブラームス好きの僕としては、そうなんだぁ〜と思うしかない。
なぜ、ブルックナーを思い出したかというと、
彼の最後の恋が68歳のとき、16歳の娘に求婚したという話。
すごいね。
その時の恋文が残っているそうだ。
その内容たるや、書き悩み、書き淀み、
全身全霊を以て書き上げているらしい。
娘は何度読んでも意味がのみこめず、両親に相談。
親子の間で少なからず失笑が漏れたことは想像に難くない。
いや、僕としては娘は困惑しただけだと思いたい。
同じく少女に恋したプーシキンやシェリーのように、
吾が恋に盲いて、詩を書いたわけでもあるまいにね。
まあ、言うまでもなく、というか当然のことながら、少女は
求婚者の中にひっそりと秘められている偉大さに気付くはずもなく、
真の値打ちを知るには若すぎたこともあろう。

僕は、この話を知って、
ブルックナーに少なからずシンパシーを持ってしまう。
いや、10代の少女に恋するというのではない。
ましてや、求婚云々というのでもない。
うまく説明できないのだけれど、
それはたぶん「生きる歓び」なのかなと思うのだ。
宮崎駿が少女を描き続けるのと近い感覚とでも言おうか。
こんな話をすると、
それなりに美しく豊かに年を重ねた妙齢の婦人は
フンと鼻先で笑うだろう、・・・結局若い子が好きなのね。
いやいや、
10代の少女は若いというカテゴリーには入らないでしょ?
それに、若い子がいいなどと言う一般化は止めて欲しいし。

そういえば、
ミック・ジャガーには最近、子供が生まれたらしい。
何はともあれ、すごい。
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