ニュース・日記

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風通信91

2017/04/02(Sun)
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今日の夕暮れは美しかった。
陽が山際に隠れた後、空には青みが残っていて、
いくつかの雲の塊が西から東へ流れていた。
室見川河畔のベンチの上。
暮れなずむ空が広い。

こんなとき、僕は『古今和歌集』の歌を思い出す。

夕暮れは雲のはたてにものぞ思ふあまつ空なる人を恋ふとて

歌意は、
夕暮れになると、流れる雲を眺めてしまう。
そして、何気なく心に浮かぶのはあの人のこと。
この空遠く、届かないところにいる、恋しいあの人・・・。

ぐらいでしょうか。

そのまま、ぼんやりしていた。
夜の闇が降りてくる。
空港から飛び立った航空機の夜間灯が
東の空を移動してゆく。
なんか、遠くに行きたいなぁ、と思う。

むかし、萩原朔太郎は、
「フランスに行きたしと思えども、
       フランスはあまりに遠し」
と歌いましたね。

僕は、あの航空機に乗れば、
東京に行けるんだよね、きっと、と思う。

サイモンカーターの
小さなボストンバッグひとつだけ持って、
いろんなことを全部忘れて。

さて、
明日から、新年度が始まる。
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