ニュース・日記

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風通信117

2017/08/19(Sat)
風通信 |
夏の休暇が終わって、今週は業務再開でした。
心身共に疲れましたね、やっぱり。
そんな週末の昨夜。
疲れた頭で観るプログラムじゃないんだけど
『日本のいちばん長い夏』という
ドキュメンタリー・ドラマを観ていた。そして、
案の定、いつの間にか眠ってしまった。

この作品は間違われやすいけれど
『日本のいちばん長い日』とは別の作品です。
有名なのは、この『長い日』の方。
1967年の岡本喜八版と2015年の原田眞人版がある。
この『長い夏』と『長い日』の2作品を併観すると、
太平洋戦争終末期の歴史が立体的に把握できるかもしれない。
もっとも、その歴史とは
庶民のそれとはまったく違うものだけど。
ちなみに『長い日』の67年版と15年版では、
圧倒的に67年版の方が作品としてはいいと思う。
全体を支配している空気感が違うような気がするんです。
ヒリヒリするようなという形容が当てはまる。
監督の切実感や、役者の経験値の違いというかね。

考えてみれば、今年は敗戦から72年。
戦後というには語感が歳月に伴わないような気もする。
大政奉還が1867年で、それに72年を足すと、1939年。
つまり、日中戦争はすでに泥沼化し、先も見えないままに、
1940年のパール・ハーバー奇襲攻撃に至る、
その2年前に当たります。
72年という時間は、そういう幅を持つということだ。
ボーリング・レーンのように真っ平らというわけにはいくまい。
しかし、この72年間で、
国家の名において、他国の人々を殺さなかったという事実は
世界に誇ってもいいのではないだろうか。
たとえ、「日本国憲法」が
自ら創り上げたものではないにしても、
そのおかげだと思う。
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