ニュース・日記

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風通信170

2018/11/28(Wed)
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来年は、2019年です。
ソビエト連邦が崩壊してから
30年の年月が経ったということだ。
それは、社会主義の壮大な失敗だったと思うけれど、
だからといって、
マルキシズムが誤りであったとは言えない。

なぜ今頃、マルクスの話かと言えば、
先日、NLT2018の、『ヤング・マルクス』を見てきたからです。
ロンドンに新しくできた劇場の柿落とし公演らしい。

いつもながら良くできた舞台だ。
舞台美術、仕掛けも充分愉しめたし、
装置が見せるロンドンの貧民街の雰囲気が良く出ていた。
新作のせいか、珍しくメイキングがあり、
それがインターミッションの後、2幕のはじめにあって、
一気に後半を見せ、美しい終幕へと落とし込む。
良くできた台本でしたなぁ。
まさに若きマルクスの人となりを中心に
テンポ良く話は展開する。
そのカリスマ性と憎めない自己中心性。
(だからこそ、この作品は喜劇となるわけでね)
そんな人物から紡ぎ出される資本論は、
あの時代のあの場所のイギリスだからこそ
生まれたんだろうと思います。
やはり、偉大な思想家で、哲学者なんだろうな。
共産主義とか社会主義とかは後追いの概念化だと分かる。

今回も役者の力を感じました。ヤレヤレ。
どうして、あんなに飄々と演じることができるんだろう。

ただ僕としては、場転の音がちょっとなじめなかった。
演出家の意図は分かるつもりだが、
もう少し、印象的なリフというか、
パッセージのある音が欲しかったという感じ。
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風通信169

2018/11/24(Sat)
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いつものことだけど、冬の夜はシリウスを見つめる。
今年もみることが出来たと思う。言うまでもなく、
来年も見られるという保証はない。それにしても、
今夜も晴れて凍てついた空に美しく輝いている。
君は見ているだろうか。

先日、YouTubeで、
Wolfgang Amadeus Mozart:
Clarinet Concerto in A major, K.622
をチェックした。オケはIceland Symphony Orchestra。
たぶん、これから残り少ない冬の夜の定番は、シリウスとこの映像。
何度も見ることになるだろうと思う。なによりソロがいい。
ソロはArngunnur Árnadóttirという主席クラリネット奏者。
音は素直でとても美しい響きだし、静かな情熱を感じる。
たぶん、Icelandの人なんだろう。
名前を発音できない。ちょっと残念です。

Piano Concertoほどではないけれど、
この曲は僕の定番なので、CDは違う演奏家で
5種類くらいはある。それぞれに良さはあるけどね、
深みは別として、こんなみずみずしい演奏はない。
知的だし、作品に正面から向き合っているというか。
彼女の第2楽章の暖かさは冬の夜に似合う。

今まで自分の道だと思って普通に歩いてきたのに、
いつの間にか、
その道が足元からすっと消えてしまうことって、
人生には往々にしてあるものだ。
そんな時、そんな冬の夜、見上げるのはシリウス。
いつも変わらず、南東の空に静かに瞬いている、僕のために。
そして、君のために。
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