ニュース・日記

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風通信120

2017/09/10(Sun)
風通信 |
普段はインドアの仕事ばかりなのだが、
九月に入ってからのこの一週間、
ずっと風を感じる戸外の仕事が続いていた。
さすがにちょっと疲れました。
そんな中で観た映画は二本だけ。
どちらもReal story movies 、とは言っても、
結局のところ、ある種の脚色はある娯楽作品です。
一本は相変わらずのベタベタな韓国映画の『海にかかる霧』。
これ、ほんとにベタなんです。
どうしてそこでセックスシーンが必要なのか、
ドラマには不必要なエンディングを設定するのか、
よく分からなかった作品だった。懲りずに失敗。
もう一本は『ダンケルク』。これはIMAXで観た。
クリストファー・ノーランの作品は初めてだった。
なんでも、今どきの監督としては珍しくCGを使用していない。
そういう意味でも興味深く観ました。
映像作品としては、
名機スピット・ファイアーの滑るような雄姿とか、
絶え間なく続く音の洪水とか、
歴史的には、独英仏のパワー・ポリティクスの構造とか、
極限状態に置かれた人間の剥き出しの欲望とか、
女性の登場がたぶん3カット、
合計しても10秒を超えなかったとか、
ドイツ軍の姿を見せないとか、
作家の意図は見え見えで・・・
・・・あれこれ思うことがありましたね。
それをすべて書くと長くなる。先日会った若い友人の北崎が
「ちょっと長いっちゃんねぇ〜」と言うので、
今日は、コメントはひとつにしておこう。
「ダンケルクの奇跡」と言われるこの撤退作戦を成功させた
当時の(たぶん就任したばかりの)首相、
ウィンストン・チャーチルの演説の一節が
作品の最後で、生還した兵士の読む新聞の中で引用される。
政治家の演説としては、見本になるような演説。
彼の言葉に
「 金を失うのは小さく、名誉を失うのは大きい。
しかし、勇気を失うことはすべてを失う」という名言があるが、
ダンケルク撤退は勇気であったという認識です。
(もっとも、この映画ではそこまで言ってはいないけれど)

僕は僕なりに生まれた国を愛しているので、
この国の、先の大戦の在り方と、現在の政治の姿に、
ふと、考えが及ぶ。
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