ニュース・日記

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風通信184

2019/03/28(Thu)
風通信 |
前回の風通信は、橋本治から始まって、
自分が読んできた本の著者(作家)ばかりを
思い付くままに、ダラダラと書き付けた。
みんな故人でした。

ちょっと短く続きます。というのも、
さっき萩原健一が亡くなったと知ったのだ。

グループサウンズ全盛の頃、
ザ・テンプターズ≠ナボーカルだったですね。
でも、
僕の中では、斎藤耕一監督、石森史郎脚本の
『約束』という映画が忘れられない。
たぶん、大学生の時に観たと記憶している。
少なくとも、連続して3回は観ている。
万年金欠病の当時の僕としては、
あり得ないことだったけどね。
たぶん、2日分くらいの食事代はつぎ込んだと思う。
もう、40年も前の話だ。
だから、細かなシーンなどは覚えていない。
言葉が抑制され、美しい音楽だけが流れていた。
音楽は宮川泰だったろうか・・・。
コートの下で岸惠子と萩原健一が手を繋ぐシーン。
言葉だけがコミュニケーションの手段ではないこと、
むしろ、繋ぐ手の温もりだけで思いは伝わるということを
20歳になったかならなかったくらいの僕は理解したのだ。

エンディングのストップモーション。
・・・じゃなかったかなぁ。
まざまざとシーンが目に浮かぶ。

脚本の石森史郎先生。
僕の詩をはじめて気に入ってくれた大人。
そして、ギリシア悲劇の凄さを教えてくれた先生。
そして、なにも知らなかった幼い僕。
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