ニュース・日記

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熱海殺人事件に学ぶ

2016/01/24(Sun)
1月7日、北九州芸術劇場に「熱海殺人事件」を観に行きました。
風間杜夫の木村伝兵衛、平田満の熊田留吉という、33年ぶりのキャストです。

風間さんも平田さんも60歳を越えているわけです。
最初は観ているこっちがハラハラしましたよ。
でもさすがですね。だんだんと調子が出てきて、ハラハラしたこっちが恥ずかしくなる面白さ。
お二人とも攻めの芝居をしています。60歳を越えてなかなかできることではない。

「熱海」は、いろんなバージョンを観てきましたが、このオリジナルの台本が一番面白い。
どのバージョンも感心させられるのは、役者さんが攻めの芝居をしているということです。
役者は、ともすれば自分の楽な状態に逃げこもうとするんですね。で、技術でごまかそうとする。
でもつかさんはそういうことを役者にさせなかった。

小手先の技術にたよらず(私にはそんなものありませんが)、苦しいところへ自分を追い込んで芝居をしなければならない。
それを改めて思い知らされた「熱海殺人事件」でした。

ところで寒いですね。大雪です。
明日の稽古場にはたどり着けるのかしら。

岩井でした。
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