ニュース・日記

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風通信206

2022/01/09(Sun)
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 コロナウイルス感染症第6波がついに始まった年明けです。
 こういう時期だから多くの人が映画館は回避しがちだろうけど、幸いなことに最近はネットフリックスとかアマゾンプライムとか、ネットでの映画環境が充実してきた。ちなみに僕はWOWOWを契約しているので、WOWOWシネマをよく利用する。わりとなんでも見る方です。それでも、食わず嫌いのホラーは見ないか。それと、日本のアイドル系のラブストーリー。一生懸命演っているのは理解できるんだけど、典型的な表層芸術で、要するにそれだけで・・・、しかし、つまり、以前は少しは見ていたわけだ。同じく以前見ていて最近見なくなったのが、韓国映画。別に僕の中でサラサラした血が流れているわけじゃないけれど、見ているうちに、身体中の血がドロドロしてくる感じがして辛くなる。アジア映画では、やっぱりいくつかの中国映画が面白い。台湾の映画もなぜかパス。欧米の映画では、イギリスの映画が僕の一押しで、次ぎにフランス。スカンジナビア系の映画も沁みるときがある。ドイツ映画はメロドラマもコメディも波長が合わない。今さら比較論でもないが、印象主義芸術観と表現主義芸術観の違いというところだろうか。こうして国民国家の名前を付けていうとなんだかバイアスがかかっちゃうけど、やはりそれぞれの国に底流するものはありそうな気がする。それはそれとして、僕が最初に触れたのはやはりアメリカ映画だった。ハリウッド映画はプロットの予想がつくことも多いが、B級まで含めると層が厚いと思う。
 ところで、昨年の後半に見た『スカイライン』という映画で興味深い、というか、かなり衝撃的な発見をした。この映画は3部作らしい。(いまのところ第1作で挫折)2〜3部は面白いかもしれません。もっとも、『Xメン』という3部まで作られた映画の3作目で、登場人物が「3作目ってだいたいにおいて見る価値がないのよね」という自虐ギャグを言っているから、そんなものだろうと思う。『スカイライン』は映画のジャンルとしてはエイリアンものです。ただひたすらエイリアン星人がUFOキャッチャーみたいに地球人を母艦に吸い上げるだけのワンシュチエーションの話で、終わりの方になんか地球防衛軍みたいな戦闘機が登場して、その母艦やエイリアンを攻撃するという作品。ちなみにリドリー・スコットの『エイリアン』みたいな造型の象徴性はない。マンションの一室からその情景を見ている人物がいて、彼が視線を窓外に送る直前に横顔のワンカットがある。その背後に壁が見えるのだが、そこにポスターがさりげなく貼られているのがわかる。たぶん、3秒から5秒ぐらいのカット。そのポスターは時代はいつのものかわからないのだけれど、そこにははっきりと「神風」という字が読み取れるのだ。そして、次のカットはエイリアンの母艦に突っ込む地球防衛軍の戦闘機というシーンが続く。まるでアメリカ軍の航空母艦に体当たりする日本軍の戦闘機の映像をクリアーなカラーフィルムで見る感じとでも言おうか。いやぁ、太平洋戦争開戦後、80年という時間が経過したにもかかわらず、「神風特攻隊」というのはアメリカ人の深層には刻み込まれているのですね。最近読んだコラゲッサン・ボイルの小説にも「カミカゼ」という語があったし。日本という国家が、そういうシステムを容易に作り出す国家だということは忘れてはならないのだろうな。昨年再放送されたNHKの「新・映像の世紀」の21回は「銃後の太平洋戦争」だったが、このシステムの異常さがあらゆるシーンで延々と続いている。なんだか、遠い昔の話ではないような気がした。
 プロデュース公演の第2弾「ザ・初見!」の公演日が決まりました。3月14日です。一夜限りの公演。コロナの影響がないことを祈るばかり。
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