ニュース・日記

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遠藤周作。

2012/12/15(Sat)
最近、作家のエッセイにはまっている。
特に遠藤周作のエッセイが面白い。

「個性」についての話をしている。
“まやかしの個性”ではなく“真の個性”を身につけろ。と言ってるんですね。
アクの強い恰好をしていたり、目立ちたがり屋を個性というのは違うと。
若い人間は自己主張は個性によるものと思っているが、35過ぎれば個性による自己主張などテンプラ時計と同じなのが段々わかってくると。

美輪明宏さんが、顔だけしか取り柄のない人間など35過ぎたら何の価値もないと言っていたけれども、なんか似ている。

それに、私たち先祖から受け継いできたものが心の中にあり、それに触れる作品は素晴らしいらしい。
映画でいえば『ジョーズ』というハッタリの個性だけの作品よりも、『E.T』で感動すると。
それは迫力とかギラギラした部分ではないし、E.Tの変化していく顔は、我々が長い歴史の中で心の奥底から作り上げた顔だと書いてるんですね。

私は遠藤周作のエッセイを読んで、様々な作品の中で長く生き残るものとそうでないものの違いはこれだと思った。
作品に限らず、芸能人も。
ハッタリの個性だけじゃ、自己満足で終わってしまうんでしょうね。

演劇でもなんでも、素敵な作品を作りたいな。
そして、歳を取るごとに魅力的な顔になっていきたい。(亀岡)
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