ニュース・日記

ニュース・日記

いよいよ…!

2016/02/24(Wed)
アントンクルー「リア王」、いよいよ今週末です。

人間はみな平等に老い
どんなひとにも死はやってくる。
「リア王」の哀れな姿は他人事には思えません。
ボケてはいないけど…
悩みながら、汚くなりながら、生きているのは一緒だから。

みんなもがいています。
役者もスタッフも、演出も。
毎日を生きているお客さまも。

カッコつけるのは簡単です。 
つけない方が難しい。
でも、必死で生きてる姿は美しいと思う。

アントンはそんな芝居をすることで
少しでもお客さまの心に触れることができたらと思います。

予約していただいたお客さま、本当にありがとうございます。
一丸となって、恥じないよう頑張ります。

亀岡
このページのTOPへ

いよいよ

2016/02/24(Wed)
小屋入りです。
すばらしい客演の方々とスタッフに恵まれて、
あっという間の稽古期間でした。

「緊張」ではなく「集中」
「スイッチは直前に入れる」

なにはともあれ、良い芝居をお届けできますよう
千秋楽まで頑張ります。

「リア王」
お楽しみに。

                    栃原

DSC_0075.JPG

このページのTOPへ

台詞の伝え方

2016/02/16(Tue)
歳とってくると顔の筋肉が老化して動かなくなる。
もちろんお口の周りの筋肉も同様。

口を動かさずに「あいうえお」を言ってしまう。言えてしまう。
自分では言ってるつもりでも美しい「あいうえお」ではなくなってくる。
特に語尾があいまいになってしまう。

何言ってるのかわからない。
すると当然観客に伝わらない。

昔、こんなことを聞いたことがある。
「歯切れ」がいいことばとは、語尾を歯で切ること。

このイメージをもって台詞を言ってみようと思う。

今回の「リア王」
本番10日前に前売りチケット完売です。
ありがとー。
びっくりぽんやー。

ひぇー、4ステージとも満員のお客様の前でやれるなんて。
いじ☆かるスタジオでやってた時は満員でもせいぜい20名。
これはおおごと、
「歯切れ」よくしゃべるように、さあ、稽古、稽古。




280213_n.jpg
このページのTOPへ

風通信74

2016/02/12(Fri)
風通信 |
半年前の暑い日盛りに、
『リア王』の台本を書いていた。
おいしい台詞がいくつもありました。
その中に「リアの影だ」という道化の言葉がある。
おいしい。

娘たちの思いもよらない裏切りに、
混乱したリアがこんなはずではなかった・・・
まあそういうサブテキストのもとに、

 リアはこんなふうに歩くか?
 こんなふうにしゃべるか?
 頭が悪くなったのか? 分別が鈍ったのか?
 いや、違う。

と嘆く。そして最後に、

 ・・・誰か教えてくれ。わしは誰だ?

と言うと、道化がすかさず、「リアの影だ」という。
おいしいと思うのです。

ここから話は、少しずれていきます。
僕らの生には必ず影あるのではないかということ。
僕らの実物の姿と相似形の影ね。
それは影だから、僕らの存在そのものでもあるわけですね。
そのことを意識しておきたいと思う。
たとえば、
いつも明るく笑って、元気な人がいる。
その人の影はいつも哀しみが流れている。
逆のモードが同時に存在することです。
笑っている人も泣くことがある、ということではない。
笑っていると同時に泣いているのだ。
あるいは泣いていると同時に笑っているのだ。

生きていれば、
泣きたくなる局面に遭遇しないはずはない。
彼、もしくは彼女に影があると思うのは、
まさにそう考えたときだ。
泣きたいときに泣けばいい、と人は言うかもしれない。
しかし、泣きたくとも泣けないときはやっぱりあるし、
泣けるだけの幸せを持てないことだってある。

泣いているんだけどどこかで笑っている。
笑っているんだけどどこかで泣いている。
突き詰めていけば、僕らの生の在り方には
そういうところがあるんじゃないだろうか。
役者は、そのことを想像しなければならない。
想像する力が必要なのだと思うのです。
いや、役者のみならずかもしれません。
感情の天秤棒みたいなもの。
そういうバランスの上で、
僕らの生は奇跡的に成り立っているのではないだろうか。
あるときは影が強くなったり、あるいは逆だったり、
いずれにせよ、どちらか一方だけになることはない。
だけど、ときどき、そのバランスが壊れてしまうこともある。
そして、そんなとき、
人は、ふと死んでしまうような気がする。
ほんとうにそういうことはある、ような気がします。

ところで、はじめに書いたように、
おいしい台詞がまだまだあります。
願わくば、そのひとつでも、
僕らの芝居で心にとどめてもらえると、とても嬉しい。
たとえば、こんなのはどうでしょう。

狂気の中でリアは、

 人はみなこの世に泣きながらやってきた。
 生まれて初めて空気を吸って、わしらは泣いた。
 いいこと教えよう、よく聴け。
 生まれ落ちると泣くのはな、
 この茶番の劇場に引き出されたのが悲しいからだ。

リアのこの台詞を聞きながら、
忠臣グロスターは号泣します。
その「号泣」の意味を、言葉で説明してもつまらない。
このページのTOPへ

とりかわ

2016/02/10(Wed)
「リア王」の稽古が佳境に入っております。
おかげさまでチケットも売れております。特に初日が。

土曜日は稽古のあとに焼き鳥屋に集まって馬鹿話をしたのですが、昨日はプライベートで某とりかわ屋に行きました。
とりかわ屋(屋号ではありません、鳥皮)も増えましたな。
薬院・警固・平尾・大橋、博多にも別系統のがありますな。
これは福岡独特のものなのかしら。

それぞれ少しずつ味が違うんです。
焼きたては美味いがさめると固くなってしまう店、それを見越して焼きたての風味は犠牲にしても最初から柔らかめにしてある店。日によって出来不出来のある店。

なんかうちのメンバーの個性に似ています。
「リア王」はなんとかお客様に美味しく食べてもらえるようにします。

それを考えると飲み歩いている場合ではないのだが、おつき合いもあり……
チケットはお早めに。

岩井
このページのTOPへ

おっと、気づけば公演間近

2016/02/07(Sun)
『リア王』本番まで3週間を切りました。
稽古場が某大学でもあり、まさに「白熱教室」さながらです。
チケットの売れ行きも順調とか、
きっと、いい芝居をお届けできると思います。

昨日は稽古の後も、有志で焼鳥屋に集まり、ああでもない、
こうでもないと稽古の延長戦でした。
もちろん、くだらない話もたくさんしましたが・・・
仕事もバラバラの人間が、仕事以外のことで、9時間も
一緒に過ごすってあまりないことですよねえ。

とにかく、
こうやって、コミュニケーションをはかるのも大切。
酒好きの言い訳にも聞こえますが。

栃原でした。


20180204.jpg




このページのTOPへ

ペアチケット

2016/02/03(Wed)
今回の「リア王」
ペアチケットがよく売れています。

1公演80席のチケットがいちどに2席ずつ埋まっていく。
ということは一度に40組の人しか見れない、かも・・

僕のお客様もみんなペアチケットです。
土曜日の昼なんか1月にすでに8枚売れました。
この回はいまのところ10分の1はぼくのお客様ということか。
僕の知り合いはみな高齢化してきて、昼の公演に集中します。

共演の鈴木新平さんとは年齢が近いこともあり、出番のないところでよく会話します。

彼も結構チケット予約が入ってきているらしい。さすが九州小劇場。

僕が思うに、鈴木さんが「リア王」なんて、そもそもシェークスピア劇に出るのが珍しいんじゃないか、ということで貴重な舞台を見ておこうと思っている方が多かったりして・・・

いえいえどんな芝居でも鈴木さんを見たいと思っているファンの方が多いということですね。
失礼しました鈴木さん。
60代半ばになっても現役を続けていらっしゃる姿に感服いたします。

とまあそんなわけで、今回チケットが結構出ているようです。
アントンの「リア王」ご覧になりたい方は、お早目のご予約か出演者からご購入ください。

お、日記を書いている間に、DMが届いた知り合いから土曜日夜のペアチケットの注文メールが届いた。
今日は稽古お休みだからさっそく会いに行きます。

東でした。

このページのTOPへ
Copyright (C) anton-crew All Right Reserved.
このページの先頭へ戻る