
ニュース・日記
『ザ・初見!』〜雨の、静かな週末〜が幕を閉じました。
たった一日の公演だったけど、
なにやかやで開演まで一年かかったんじゃないかな。
一日の公演でも、一週間の公演でも、
上演に向けて費やす労力は基本的に同じなんですね。
まあ、稽古の時間は差し引くとして。
平日、それも月曜日の公演だったにもかかわらず、
多くのお客さんを迎えられて、
そのこと自体はとても嬉しかった。
(こういう時、最近は「素直に」って言いますね?)
ありがとうございます。
後は会場費や、付帯設備費、
その他もろもろの現実がジワリと押し寄せてきます。
後処理にはおよそ一か月かかるだろう。
でも、今は、とりあえず一種の放心状態が続いている。
それにしても、閉演後の放心状態などというと、
大きな芝居をしたみたいに聞こえるかもしれないが、
たった一日の公演を打っただけであり、
観客の目に触れるのはたかだか2時間弱の舞台で、
なんちゃない、といえば言えなくもない。
でもまあ、疲れました。
寄る年波に勝てずという便利なことわざを使ってみたくなる。
中原中也の詩に、『頑是ない歌』という作品がある。
思へば遠く来たもんだ/十二の冬のあの夕べ
港の空に鳴り響いた/汽笛の湯気は今いづこ
ですね。
冒頭の一行を使って、
武田鉄矢が、歌を作っている。
きっと、この一節にインスパイアされたに違いない。
いまでは、そちらの方が有名かもしれない。
音程も定かでない武田鉄矢が歌ってもねぇ。
映画まで作られたみたいだが、困ったものだ。
(ちなみに、僕は観ていません)
軌道修正。
このごろ、この中也の一節が妙に身に染みるのです。
公演が終わって、
気づいたら、ふと口ずさんでいた。
『ザ・初見!』はなんども書いているように、
コロナ禍の中で企画された演劇スタイルです。
そういう特殊な事情だから、
本来の演劇の範疇には入らないのかもしれない。
まあ、邪道と言えば邪道である。
友人の中には、次は?という心優しき人間もいるけれど、
僕としては、これが最後かもしれないと思う。
完パケした後、制作の矢野とコーヒーを飲みながら、
・・・かもね、というと、
彼女がいつものようにニヤニヤしているのを見て、
苦いマンデリンといっしょにそっと言葉を流し込んだ。
とりあえず、アンケートを見てみるかな。
たった一日の公演だったけど、
なにやかやで開演まで一年かかったんじゃないかな。
一日の公演でも、一週間の公演でも、
上演に向けて費やす労力は基本的に同じなんですね。
まあ、稽古の時間は差し引くとして。
平日、それも月曜日の公演だったにもかかわらず、
多くのお客さんを迎えられて、
そのこと自体はとても嬉しかった。
(こういう時、最近は「素直に」って言いますね?)
ありがとうございます。
後は会場費や、付帯設備費、
その他もろもろの現実がジワリと押し寄せてきます。
後処理にはおよそ一か月かかるだろう。
でも、今は、とりあえず一種の放心状態が続いている。
それにしても、閉演後の放心状態などというと、
大きな芝居をしたみたいに聞こえるかもしれないが、
たった一日の公演を打っただけであり、
観客の目に触れるのはたかだか2時間弱の舞台で、
なんちゃない、といえば言えなくもない。
でもまあ、疲れました。
寄る年波に勝てずという便利なことわざを使ってみたくなる。
中原中也の詩に、『頑是ない歌』という作品がある。
思へば遠く来たもんだ/十二の冬のあの夕べ
港の空に鳴り響いた/汽笛の湯気は今いづこ
ですね。
冒頭の一行を使って、
武田鉄矢が、歌を作っている。
きっと、この一節にインスパイアされたに違いない。
いまでは、そちらの方が有名かもしれない。
音程も定かでない武田鉄矢が歌ってもねぇ。
映画まで作られたみたいだが、困ったものだ。
(ちなみに、僕は観ていません)
軌道修正。
このごろ、この中也の一節が妙に身に染みるのです。
公演が終わって、
気づいたら、ふと口ずさんでいた。
『ザ・初見!』はなんども書いているように、
コロナ禍の中で企画された演劇スタイルです。
そういう特殊な事情だから、
本来の演劇の範疇には入らないのかもしれない。
まあ、邪道と言えば邪道である。
友人の中には、次は?という心優しき人間もいるけれど、
僕としては、これが最後かもしれないと思う。
完パケした後、制作の矢野とコーヒーを飲みながら、
・・・かもね、というと、
彼女がいつものようにニヤニヤしているのを見て、
苦いマンデリンといっしょにそっと言葉を流し込んだ。
とりあえず、アンケートを見てみるかな。